山下達郎さんのライブにいってきた。
何に感動して、何がそんなに好きなのかな?
そもそもわたしなんでこんなに好きなんだろう
考えながらきいてみて、
音楽と歌詞とメロディーと声に、完全に陶酔できるところが好きなんだ
聞いていて小説的な要素がある、想像してぐっと心が苦しくなる感じ
考えてみると、私は小説的な音楽や詩が好きなんだということに気が付く。
松本隆もおなじ。
達郎さんが自分の曲を「幻想の世界」と言っていて
例えば、彼の描く夏の歌は
それぞれが抱く夏のイメージ、それは多分若いころにつくられたもので
じじばば含む人々(達郎の言葉を引用)がいまみている夏、との間を描いた
幻想の世界を歌にするのだという
そしてこの幻想の世界が自分の音楽なのだと
わたしが感じる「小説的」と感じる要素はここからきているんだと思った
死ぬまでやってやる、と言っていたけど
本当に死んでほしくないと思う
自分の好きな人達が中期高齢者ばかりなので、心から彼らの健康を祈る日々
達郎さんのくぐもった声は、近くで聴いても、どんな音量でも
遠く遠くきこえる、遠い幻想の世界がそこにある
70歳になっても幻に憧れながら歌詞をかく人がいて
その歌に魅了されるじじばばがこんなにも沢山いらっしゃると思うと
ばばになる未来もまた、悪くないなと思えた
音楽ってすばらしい、幸せだ